湖の子教室

■ 湖の子教室の紹介

 湖の子園は、年齢や発達の状況に合わせて週5日・2日・1日通園があり、50名程の子どもたちが通園しています。湖の子園では、遊ぶ・食べる・寝るといった日中(9時30分から14時30分)の生活を軸として、療育をしています。今回は、湖の子園で取り組んでいる『リズム運動』について紹介したいと思います。

■ はじまりの会(4月)

 これからの療育を共にする友だちや保育者を知ってもらうためにはじまりの会をしました。今年度は日曜日開催ということもあり、お父さんが多数参加されました。

■ 親子デイキャンプ(5月)

 戸外で遊ぶ楽しさを感じてもらうために、ロクハ公園でデイキャンプをしています。家族ぐるみで参加し、子どもたちが遊んでいる間にお父さんたちにカレー作りをしていただきました。野菜を切ったり、かまどでカレーを煮込んだり、協力し合って作業をする中でお父さん同士が自然とうちとけ合っています。

■ 父親療育参加・懇談会(6月)

 子どもたちがどのようにすごしているのかお父さんたちに知ってもらうことをねらいに、父親療育参加を行っています。朝の集まりをして、部屋ごとに、風船風呂、おもちゃ作り、ボールスライダーなどの遊びを設定し、好きな遊びを選んで一緒に遊んでもらいました。お父さんのパワーあふれるスピード感とダイナミックな動きに、子どもたちはドキドキワクワクし、とても楽しそうな笑顔を見せて遊んでいました。友だちがいても、いろんな遊びを楽しめる子どもに驚かれるお父さんも少なくありませんでした。
 その後、懇談会ではクラスでの一人ひとりの子どもの姿を写真を添えて説明しました。子どもへの思いや療育への願いや疑問、質問を出し合い話し合っていただきました。他のお父さんの思いを知ることができて、よかったという感想もいただきました。

■ 親子ふれあい教室(10月)

 身体を動かすことを通して親子のふれあいを深めることを目的に、親子ふれあい教室を行っています。今年度は、地域の小学校の体育館で行い、かけっこやリズム遊び、ダンスや玉入れなどの普段楽しんでいる遊びをしました。親子で一緒に遊んだり、遊ぶ様子を見てもらう中で、お父さんが子どもの成長を実感したことやお父さんに見てもらえてよかった、というお母さんの思いが感想として寄せられました。

■ 父親研修会・奉仕作業(12月)

 びわこ学園障害者支援センター元所長の田村和宏さんをお招きし、「お父ちゃんの“持ち味”、子育ての“うま味”」というタイトルで研修を行いました。当日は18名のお父さんにご参加いただきました。
研修の前半では、ダウン症候群の青年ダン君が、家族や仲間、支援者に支えられながら就職をめざして成長していくドキュメンタリーを視聴。後半は、ダン君の成長をふり返りながら、子どもたちが豊かでたくましく育っていくために、子育てで大切にしたいこと、父親としてできることを具体的な例も交えてお話を聞くことができました。最後には質疑応答があり、熱心に研修を受けられるお父さん方の姿が印象的でした。
研修後は奉仕作業として、ベンチイスの作成、テラス遊具のペンキ塗り、砂場の掘り起こしを子どもたちのために一生懸命頑張っていただきました。

■ 終わりの会(3月)

 1年間の療育の様子をスライドショーで振り返る中で、自分の子どもを含めた湖の子園の子どもたちの成長を感じ、次年度は保育所や幼稚園に通われる方、継続して通園される方など進路はさまざまですが、それぞれの場所で頑張ってみようと思ってもらえることを願っています。


※なかなか仕事で子どもとかかわる時間が取れないお父さんに、子どもと楽しく遊ぶ中で、子どもの好きな遊びを知ってもらい、子どもと遊ぶきっかけ作りをしています。そして、研修を通してお父さんに子育てを担ってもらえるように取り組んでいます。



運営 滋賀県障害児地域療育連絡協議会
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